*

碁盤の目に隠された札幌の知られざる開拓史とすすきの散歩……ブラタモリ2015.11.07

   

ブラタモリ2015年11月7日放送(札幌)の内容をわかりやすくまとめた記事です。

43ce55a6d5c35e11fe2e20d5e7a91eee_s


スポンサーリンク

11月7日(土)にタモリさん関係の出張取材を行いました。取材に基づく記事は11月8日(日)23:15ヨルタモリ.jpにてアップいたします。ぜひご一読ください。

フェイスブックページについて。

フェイスブックページについて勉強不足で大切にできていない面がありました。

より親身、丁寧に内容を充実させるためにブラタモリ2015(フェイスブックページ) を ヨルタモリとブラタモリとなかまたち(仮称)に統合を予定しています。大変お手数ですが、可能であれば「ヨルタモリとブラタモリとなかまたち」(現行ヨルタモリ)に「いいね」のシフトをお願いいたします。

やや難解な面もあるタモリさんの周辺の情報をわかりやすく紹介し、若い世代にも継承していくことをめざします。

碁盤の目に隠された札幌の知られざる開拓史とすすきの散歩……ブラタモリ2015.11.07


スポンサーリンク

 

ブラタモリ「函館」の復習

1bfa446328f85d59fc4f1cb5a563c2d6_s-300x200

「函館の夜景はなぜ美しい?」

函館夜景が美しい3つの理由〜なぜハート、スキが見えるのか〜……ブラタモリ 2015.5.30

理由① 函館の大火後、延焼を防ぐために真っ直ぐな坂道が作られた。雑然としがちな夜景を美しく引き締めている(線分が多いため、「ハート」のカタカナ文字が見えるとの噂もこの理由)。

理由② もともとは島だった函館山。噴火により北海道本島とほそーくつながることで、そこに明かりが密集し左右の暗い海とのコントラストが完成した。

理由③ 要塞の設計に際し、函館山から函館港を障害なく見下ろせるように造成された。

なぜ札幌は200万都市になったのか?

撮影は札幌駅の南にある「大通公園」からスタート。タモリさんは35年ぶりの札幌です。ぶらぶら歩いてテレビ塔へ。「札幌は194万人の都市です♡」とエレベーターガール。テレビ塔から札幌の景色を眺めます。高所恐怖症のタモリさんは、窓にあまり近づかず慎重に移動します。

今日のテーマは「札幌はなぜ200万都市になったのか」です。

明治2年に開拓が始まるまで、札幌は寒冷な原野であり、豊平川沿いに2戸(7人)しか住民がいませんでした。古地図を見ると家のマークに「モハ」「鉄一」と書いてあります。鉄ちゃんならすぐに覚えられる?しかし、よく見るとモハさんでなく、モ八(もはち)さん。隣の鉄一さんとあわせわずか2軒の住宅が地図に載っています。

43ce55a6d5c35e11fe2e20d5e7a91eee_s

札幌駅にほど近い北海道庁旧庁舎です。明治2年にこの付近に「開拓使」という役所が置かれました。現在は、碁盤の目のイメージが強い札幌。北海道庁旧庁舎に近い「北2西8交差点」付近から北大植物園沿いの道路を見ると、何故か少しだけ道が曲がっています。なぜでしょうか?

地図では「北海道丁」と書いてある辺りです。道が曲がっているためマンションも曲面状に作られています。そこにはかつて、タモリさんが予測したとおり、池と川があったのです(スマホでご覧の場合正方形に見えますが、地図をタップすると見やすいかと思います)。

0675shokubutuen1

北大植物園内には「メム」と飛ばれる湧き水の泉が残されています。

ブラタモリ軽井沢の回では、浅間山噴火によりできた湖の中にある山が噴火し、火砕流が湖を埋め尽くしできた地形が軽井沢であることを学びました。

ブラタモリ 軽井沢銀座(旧軽井沢)に避暑地の歴史を探る……2015.8.29

slide16

出典:街のみどりづくりへの提案 

町の発展には平らかな広い土地が不可欠です。札幌がそのような土地になったのは石狩川の支流である豊平川の扇状地だからです。豊平川は札幌の北東から市の中心部へ流れ込んでいます。扇状地の南端は札幌駅や函館本線の線路付近。扇状地の末端に湧くのが「メム」と呼ばれる湧き水の泉です。

扇状地は地盤が強く、ほぼ平地になるため町づくりに最適。しかし札幌の扇状地は限られ、周辺の泥炭地や湿地をどう攻略するのがカギになります。

タモリさん一行は北大植物園の北にある函館本線沿いなどに川の跡を探します。川の跡を辿り、扇状地と低湿地の境目を探し出すのが目的です。

saku29

出典:暗渠さんぽ

坂道(高低差)などをたよりに川筋を追うと、地図に「快楽園」とある場所にたどり着きます。こちらにもかつてはメムがありました。ここで川の水量はさらにふえ、川はさらに流れていたのでしょう。さらに歩くと北大(北海道大学)構内に辿りつきます。

北大構内にはかつての川の流れが再現されています。小川をたどると「少年よ、大志を抱け」で知られるクラーク像にたどり着きます。クラーク博士が見ている目線の先が低湿地との境界線です。

低湿地だったエリアを歩くと、北大の農場が見つかります。低湿地では耕作に不向きな泥炭が目立つ低湿地を農地に変えるために、新しい排水技術を用いて土壌改良が行われました。具体的には畑の下にパイプを複数埋め、水を抜いていきます。さらに日本海まで10キロの新川という人工河川で水を長し出しました。

明治初期に札幌全域でこういった土地改良が進み農地が広がりました。この農地は開拓民の生計を支え、町が広がるにつれ宅地化され、町の発展の土台が築かれたのです。

すすきのでブラタモリ

北大を離れて、線路を渡り大通公園の南側に移動します。

equipment_01

出典:千秋庵本店HP

扇状地の伏流水を生かしたお菓子屋さんを訪ねます。お菓子みたいな丸顔のタウン誌編集の和田哲(さとる)さんが案内します。

キャプチャ

和田哲さんは札幌の地形に造詣が深く、番組では扱いませんでしたが大正期の札幌温泉や温泉電車の計画など詳しく研究されています。

「札幌温泉」-元祖リゾート開発の夢の跡(外部サイト)

タモリさん一行はすすきの付近に到着。すると道が不自然に曲がっている場所があります。なぜなのでしょうか?和田さんによるとここにはかつて塀があったそうです。そしてその塀は「薄野(すすきの)遊郭」を囲むものだったのです。

※札幌遊郭、白石遊郭でも通ずる。

t20

出典:札幌繁栄図録(高崎龍太郎・財界さっぽろ)/転載元

古い写真によると「薄野遊郭」の周辺はまだ原っぱです。そんな環境のなか、大規模な遊郭が札幌開拓が始まってわずか2年で完成していたのです。30軒前後の妓楼(ぎろう)が存在しました。これは冬に男性陣が本島に帰ってしまうため、役所である「開拓使」が作らせたものでした(ゼロから作らせたわけではなく、無秩序に開業した「飲食店」を統合して管理するところから始めています)。

遊郭には壁があるように悲しい歴史がつきものですが、ある意味では札幌の発展に必要不可欠のものだったのです。

現在のすすきのは、札幌市民200万人の遊び場であり、歌舞伎町(新宿区)、中洲(福岡県福岡市)と合わせて日本3大歓楽街と呼ばれることもあります。

タモリさんが故郷の博多へ〜櫛田神社と聖福寺〜……ブラタモリ2015.9.19

さて、周辺をブラブラ歩くと、市電が走る道路に異物がないにも関わらず曲がりくねった部分があります。なぜなのでしょうか?

ここは開拓使の作った町の中心部の際(きわ、端のこと)と「山鼻村」の際の接点なのです。山鼻村は和歌山県から開拓のために移転してきた農家2戸から始まっています。2つの町の接点はジグソーパズルのように接しており、道路の接続などでずれが発生しています。

当時札幌周辺には「山鼻村」以外にも20近くの農村が同時に開拓されており、町の拡大とともに多少無理な接続がされています。多くの農村が点在して発展してきた背景には道内の炭鉱の閉山があります。多くの人が働き口を求めて札幌に出てきたのです。

このように多くの村が合体しながら札幌の市域は拡大を続け、ひとつの札幌市を形成するに至ったのです。

【まとめ】なぜ札幌は200万都市になったのか?

-51-e1446950249688-300x300

・石狩川の支流、豊平川が平らで地盤の固い扇状地を形成した。

・扇状地の周辺の泥炭地や低湿地が、当時最新の技術により耕地に改良され、農家が移り住み後に住宅地として開発された。

・薄野遊郭は厳しい気候のなか開拓民を留め置くのに貢献した面がある。

・道内の鉱山の衰退は過疎を招いたが、その分札幌に人口が集中した。

放送前に予習用に作っていた記事です。事前に予想できるのはこの程度だということ分かります。➡ブラタモリ なぜ札幌は200万都市になったのか?【予習用記事】2015.11.07

【おまけ】札幌の北東を流れる伏龍川

地図:伏龍川が暗渠(あんきょ:地下水路)に入る部分

平地が多い札幌にあって、途中より暗渠となる伏龍川周辺はわずかに小高くなっています。これは自然堤防と呼ばれる地形です。川の下流で川幅が広がりを見せたときに、流れが遅くなり上流から運んできた土砂を運びきれなくなるために土砂が蓄積されたものです。

出典:楽天ブックス

実際に札幌を歩かれる場合は『歩こう!札幌の地形と地質』(前田寿嗣)がおすすめですが、現在在庫が薄くなっています。小中学校の先生で札幌市青少年科学館にも勤務された方が執筆しています。

11月7日(土)にタモリさん関係の出張取材を行いました。取材に基づく記事は11月8日(日)23:15ヨルタモリ.jpにてアップいたします。ぜひご一読ください。

フェイスブックページについて。

フェイスブックページについて勉強不足で大切にできていない面がありました。

より親身、丁寧に内容を充実させるためにブラタモリ2015(フェイスブックページ) を ヨルタモリとブラタモリとなかまたち(仮称)に統合を予定しています。大変お手数ですが、可能であれば「ヨルタモリとブラタモリとなかまたち」(現行ヨルタモリ)に「いいね」のシフトをお願いいたします。

やや難解な面もあるタモリさんの周辺の情報をわかりやすく紹介し、若い世代にも継承していくことをめざします。


スポンサーリンク

過去の番組の記録

タモリさん ついに富士山山頂・剣ヶ峰へ……ブラタモリ2015.10.31

美しい富士山を作った側火山の秘密をタモリさんが探る……ブラタモリ2015.10.24

タモリさん富士山初挑戦。美しさの秘密を探る……ブラタモリ2015.10.10

福岡と鉄道〜発展を支えた天神の市電、大牟田線、新幹線〜……ブラタモリ2015.10.3

タモリさんが故郷の博多へ〜櫛田神社と聖福寺〜……ブラタモリ2015.9.19

ブラタモリ 軽井沢銀座(旧軽井沢)に避暑地の歴史を探る……2015.8.29

ブラタモリ 商売上手な出雲大社の歴史と大社駅跡 ……2015.8.22

ブラタモリ 国宝松江城の歴史と宍道湖の秘密 ……2015.8.1

地下壕か地下帝国? 東京駅に50年前の大空洞発見!……ブラタモリ2015.07.20

ブラタモリ仙台 杜の都とは〜伊達政宗に由来を探る〜……2015.7.18

これ以前の記録を見る ➡ブラタモリ.jp

姉妹サイト ➡ヨルタモリ.jp

 

 

 -ブラタモリの記録

  関連記事

ブラタモリ 国宝松江城の歴史と宍道湖の秘密 ……2015.8.1

ブラタモリ2015年8月1日放送(松江)の内容解説です。 このサイトは「ヨルタモリ」の姉妹サイトです

奈良の歴史と平城宮跡、興福寺、春日大社の不可思議……ブラタモリ2015.6.27

ブラタモリ2015年6月27日放送(奈良)の内容解説です。 このサイトは「ヨルタモリ」の姉妹サイトで

ブラタモリ なぜ札幌は200万都市になったのか?【予習用記事】2015.11.07

ブラタモリ2015年11月7日放送(札幌)の予習用記事です。 スポンサーリンク ▼11月7日(土)に

ブラタモリ 商売上手な出雲大社の歴史と大社駅跡 ……2015.8.22

ブラタモリ2015年8月22日放送(出雲)の内容解説です。 このサイトは「ヨルタモリ」の姉妹サイトで

軽井沢銀座(旧軽井沢) 観光の穴場で驚きの歴史を知る……ブラタモリ2015.8.29

ブラタモリ2015年8月29日放送(軽井沢)の内容解説です。軽井沢はなぜ人気観光地になったのでしょう

福岡と鉄道〜発展を支えた天神の市電、大牟田線、新幹線〜……ブラタモリ2015.10.3

ブラタモリ2015年10月3日放送(福岡)の内容解説です。2週にわたりタモリさんは故郷の福岡(博多)

横川・軽井沢間 屈指の難所碓氷峠を人はどう攻略してきたのか……ブラタモリ2015.11.21

ブラタモリ2015年11月21日放送(軽井沢への道)の内容をわかりやすくまとめた記事です。横川駅から

タモリさんが故郷の博多へ〜櫛田神社と聖福寺〜……ブラタモリ2015.9.19

ブラタモリ2015年9月19日放送(博多)の内容解説です。 このサイトは「ヨルタモリ」の姉妹サイトで

ブラタモリ奈良~東大寺大仏の秘密~……2015.6.27

ブラタモリ2015年7月4日放送(奈良・後編)の内容解説です。 このサイトは「ヨルタモリ」の姉妹サイ

  Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ブラタモリのまとめについて

ブラタモリのまとめは以下のサイトに移動しております。 http://service-news.tok

横川・軽井沢間 屈指の難所碓氷峠を人はどう攻略してきたのか……ブラタモリ2015.11.21

ブラタモリ2015年11月21日放送(軽井沢への道)の内容をわかりやすくまとめた記事です。横川駅から

碁盤の目に隠された札幌の知られざる開拓史とすすきの散歩……ブラタモリ2015.11.07

ブラタモリ2015年11月7日放送(札幌)の内容をわかりやすくまとめた記事です。 スポンサーリンク

ブラタモリ なぜ札幌は200万都市になったのか?【予習用記事】2015.11.07

ブラタモリ2015年11月7日放送(札幌)の予習用記事です。 スポンサーリンク ▼11月7日(土)に

福岡と鉄道〜発展を支えた天神の市電、大牟田線、新幹線〜……ブラタモリ2015.10.3

ブラタモリ2015年10月3日放送(福岡)の内容解説です。2週にわたりタモリさんは故郷の福岡(博多)